バタフライ・エフェクト その3

これからの世界をリードするのは米国と中国でしょう。


米国も中国も等しく今回の不況に傷ついてはいますが、米国に限れば早く大きく立ち直るでしょう。
新しいオバマ大統領は米国の内向を示唆していますし、世界最大の借金国である米国にとって自国通貨の凋落は大歓迎でもあるのです。
名より実を取ってきますし、そうせざるを得ないはずです。


信用力の低下は避けられませんが、世界の基軸通貨を発行する米国は、ある意味印刷機さへあれば、立ち直れる国家なのです。
1971年、当時のニクソン大統領が金兌換を廃止(停止?)したのは、いつかやってくるこの時を想定していたのかなぁ〜と、深読みしてしまいました。
本当のところは、非兌換にしてドルを無責任に印刷し、膨大なベトナム戦争の戦費をチャラ同様にしただけなのですが。


米国は、近いうちにカナダを巻き込んで、ひょっとするとメキシコも巻き込んで共同通貨を発行するのではないでしょうか。
表向きはドル偽札の世界的蔓延でも掲げるのでしょうが、本当の目的は世界中の米ドルの箪笥貯金を吐き出させ、価値を下げた上で交換、その後の無効化が目的ではないでしょうか。


日本でも、預金保険機構が、個人預金を1000万円まで保護する云々が騒がれていた頃だと思いますが、どこで読んだのか忘れましたが、日本政府も同様なことを模索しているという話を聞きました。
日本政府は昭和21年に預金封鎖を行い、結果旧日本軍の債務を棒引きするという前科があるのです。そしてその効果を知っているわけですから、近いうちに預金封鎖、新円発行になるかもしれないし、その時期がここ3年以内ではと思えるのです。


香港での中国元口座開設を真剣に考えなければいけないと思いましたが、香港への飛行機代に四苦八苦する私には没問題でした。
今1万円で750元程度ですから、750元で1万円札が1枚買えるわけです。
元々騒がれていた中国元の切り上げが、今回の世界同時不況の中でかなり現実化するはずです。そうなれば600元で1万円札1枚、500元で1万円札1枚になる可能性が高いのです。


米国が世界の盟主となったのは、第2次世界大戦の結果です。
戦争で潤って世界一になった国家なのです。
考えてみて下さい。
米国はその後も現在までずーっと戦争をしている国なのです。
米国の若者は私から見れば気の毒でもあるのですが、生まれた時から戦争賛歌に溢れた国で教育され育ったのですから、私が思うほどは深刻ではないのかもしれません。
そんな産軍複合体国家の中で疑問を呈したケネディー大統領が暗殺された理由のひとつに、戦争の縮小というのも頷けます。



この投稿の表題「バタフライ・エフェクト」は、ブラックユーモアーでもあるのです。