竹島問題 その2

前述したが、一般の日韓両国民にとっては竹島の領有権は感情の問題である。
しかし日韓両国政府にとっては国際法の問題である。


日本国が我が領土と主張する法的根拠は、1951年(昭和26年)サンフランシスコ平和条約を起草するにあたって、大韓民国政府とアメリカ合衆国の間で取り交わされた、領土や利益についての交渉を記した文書、いわゆる「ラスク書簡」である。
日本の法的根拠がここにある以上、韓国はこれを否定すれば用が足りるのにも関わらず、毎年毎年「竹島は韓国のもの」という資料が出てくるのに、なぜかいつもこの「ラスク書簡」については韓国側では見つからないという不思議な資料である。
ちなみにインターネットですら、その正本の写真が閲覧できる資料である。


ラスク書簡」にはハッキリと「竹島が韓国の領土であったことは一度もなく、1905年あたりから日本の島根県の管轄にあった」と書いてある。
竹島が韓国の領土であるという李承晩ラインは、違法に設定された身勝手なものなのだ。「ラスク書簡」をひっくり返せるような証拠を持ち込まない限り、韓国側に勝利はない事を、韓国政府自体が一番理解しているのだろう。
韓国が国際司法に委ねる事ができない最大の理由である。


韓国国民が韓国政府への不満を日本にぶつけるようにし向けるのは勝手だが、我々が不利益を被るようなことは絶対に受け入れられない。
子供だからと大人の姿勢で対応してきたのだが、我侭過ぎる子供と、声のでか過ぎる子供には、大人として分別ある制裁を与えないといけないのではと思う。


慰安婦問題では、韓国ロビイストにより昨年米国下院本会議で日本への制裁を可決させているし(2007年6月28日、7月31日の記事参照)、ニューヨークタイムスにまで広告記事を掲載した。
世界中の良識ある人々は韓国人の自分勝手さを理解しているが、殆どのどーでも良い人達や無関心の人達にあたえるかもしれない影響を考えた場合、やはり安穏と構えていないで、積極的なアピールが必要であろう。


日本人以外には、沈黙は同意と見る方が一般的である。


                                                                            • -


ちなみに韓国側の法的根拠を記す。(引用文)
1945年に韓半島朝鮮半島)が日本の植民地支配から解放された直後、
「独島(日本名竹島)は韓国固有の領土」という事実は国際的に認められていた。


43年のカイロ宣言では、「暴力および貪欲により日本国が略取したすべての
地域から日本を追放する」ことを明記し、また45年9月に東京に設置された
連合国軍最高司令官総司令部GHQ)は、数カ月間にわたる調査の末、
46年1月29日に「連合軍最高司令部訓令(SCAPIN)」第677号を発表した。
その第3条では、日本の領土から「鬱陵島リアンクール岩礁(独島)・
済州島を除外する」ことを明示した。これは独島が韓国の領土であることを
最終的に示した国際文書となった。

これにより独島は韓国(当時は米軍政下)に返還され、GHQは52年に
サンフランシスコ条約の発効に伴って解体されるまで、独島を
「日本の領土に帰属させる」という指令を下したことはなかった。
また、46年6月22日のSCAPIN第1033号では、いわゆる
マッカーサー・ライン」を設定し、日本の船が独島から12カイリ以内に進入できないようにした。

朝鮮日報朝鮮日報日本語版 兪碩在(ユ・ソクジェ)記者
http://www.chosunonline.com/article/20080725000066
http://www.chosunonline.com/article/20080725000067


鬱陵島と独島(日本名竹島)を「韓国領」と表示した20世紀の地図。
1951年にサンフランシスコ講和条約が締結された際、
イギリス側が用意した草案に収録されたもので、
マッカーサー・ライン」に基づいた境界線を設定し、
独島から12カイリ以内に日本の船が進入できないようにした。

http://file.chosunonline.com//article/2008/07/25/705948382296913415.jpg


鬱陵島と独島を「韓国領」と表示した20世紀の地図。(1)1939年、日本の
東京学習社が発行した歴史教科書『小学国史絵図』に掲載された地図
(2)51年にサンフランシスコ講和条約が締結された当時、米国側が制作した
米国公文書館所蔵の独島の地図(3)46年、連合国軍最高司令官総司令部
GHQ)が日本の行政区域について規定した連合軍最高司令部訓令
(SCAPIN)第677号に添付された地図。

http://file.chosunonline.com//article/2008/07/25/194152374742581689.jpg

                                                                • -


これらの記事を読んで気が付くと思うが、日本国の主張する「ラスク書簡」以前の資料でもっともらしく主張しても致し方が無いと言う事を、判っていながら繰り返して行う韓国側の主旨・目的がどこに在るかを理解することである。


韓国側の都合だけで行き過ぎた場合、いかに人の好い日本国でも手段を講じなくてはならない場面に突入する。

すなわちフォークランド紛争勃発と同じ状況が出現するのではと、私は危惧しているのだ。