ALWAYS 続・三丁目の夕日

ALWAYS 続・三丁目の夕日


http://w11.mocovideo.jp/movie_detail.php?KEY=YK_XMzA5OTg2MDg=


You-Tube日本語版で無料観賞しました。
私の様な東京下町育ちの50歳代半ばの親父には堪らない映画です。
映画の中に出てくる一平君(多分小学校4〜5年生)がちょうど私と同年齢に近いのでなおさらです。
東京タワーは昭和33年完成ですから、多分一平君は今還暦を迎えている頃だと思います。
この映画には基本的に悪い人が出てこない、最後もそれなりに夢を持たせて終わるので、安心して楽しめます。


まだ太平洋戦争の尻尾を引きずった、誰もが貧しかった頃、でもこれから昇っていこうとする気概に満ちた頃、そんな日本が舞台ですから、景気低迷先行不安の昨今に観る映画としては、なおさらノスタルジックに浸ってしまいそうです。


ご近所とのお付き合いとお節介
他人の子を面倒みる人の善さ
貧しいもの同士の男女愛
親子愛
夫婦愛
子供同士の友情
労働が当たり前の子供たち
集団就職
死んでいった戦友に対して今幸せである自分に対する罪悪感。
迷信と判っていても、タヌキに化かされてもう一度空襲で死んでいった家族に会いたくて、タヌキを捜し求める老医師
人生を斜めにみていても、自分の中にまだ残った誠実を相手に映し、夢を追い求める大切さを捨てきれない、中年ストリッパー。


当時としてはそれほど奇異ではなくても、今としては受け入れられない、信じられない思考と行為。
まだまだ美しかった心根の日本人
正に夢物語になってしまったと、自ら認めざる得ないと思う時の寂しさ。
結構泣かされる映画です。