エクスキューズ・ミー と、家族と介護のお話 その4

ブログの更新を3ヶ月もサボってしまった。自分自身の為の日記代わりと割り切っているものの、もしや待って頂いた人がおりましたらお詫び申し上げます。ゴメンナサイ。


ブログに限らず、継続して何かを成すにはかなりの労力、気力を必要とする。と、つくづく実感した。
仕事が忙しかったとか、書くことが無かったとか言い訳するのは簡単だが、やはり気力の問題が大きいと思う。


9月から異常な頻度で海外出張が続いた。今年も後僅か、今月末のアジア渡航で締め括りである。
9月より毎週土曜日に練馬区でボランティア活動をしている。相続や介護、お金のトラブル等の問題を中心とした相談センターに常勤相談員として座っている。
相談者が順番待ちに成る事も稀にはあるが、基本形はまだ暇である。
暇な時の友が美味しい珈琲と煙草とインターネットである。


今回自分のブログを久しぶりに全部読み返してみた。自分で書いておきながら思わず笑い出す場面もあり、折角ここまで書いたのだからもう少し続けてみたらと自問自答し、今これを書いている。


今月は今日が最終の当番日である。平日はなんだかんだと屁理屈を捏ねて書かないのならば、せめて土曜日位は時間がとり易いのだから書き連ねていこうと決心した。エヘン!威張るような事でもないが・・・・・

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K婆ちゃん最近元気が無い。達者な筈のおしゃべりや皮肉にも切れが無くなった。
年齢の割には見た目も言動も結構綺麗なK婆ちゃんなのだが、最近年相応に成ってきた。
まぁ今までが怪獣並みにパワフルな婆ちゃんだったので、普通に成ってきたと言うべきかもしれないが。
年が変われば直ぐに84歳の誕生日を迎える。


喧嘩しても手応えが薄くなってきたので、三男坊の嫁も心配なのである。
三男坊相手に、以前はK婆ちゃんの悪口や愚痴が専門だったのに、最近は心配事を話すことが多くなった。
三男坊も何となく気が付いていた。三男坊にとってはK婆ちゃんは実母である。
頭脳明晰容姿端麗品行方正の三男坊にも、今までの謀略は敵が手強いからこそ取り得た作戦であり、敵にパワーが無くなってしまうと手の打ちどころが無く困惑していたのである。


今K婆ちゃんが居住する施設は自立支援型である。自分のことは自分できるお年寄りが入居可能な施設で、その判定は建物の地下1Fにある食堂に、車椅子だろうが杖を突こうが、ひとりで行けて(エレベータ有り)ひとりで食事が出来るか否かで判断される。


遅かれ早かれK婆ちゃんにも退所の時期は来るものなのだが、その時期がそろそろ近づいてきたのかなと三男坊は思っている。


至って極楽蜻蛉な三男坊は、K婆ちゃんの件で急に介護に関心を持ち出した人間である。そして三男坊なりに勉強もし、国内外の介護施設の見学等々と、さすがK婆ちゃんの息子と褒められるほどアグレッシブに今までを過ごしてきた。


拠って三男坊は知っている。これからが本当の介護の修羅場を迎える事を。今までの軋轢なんて児戯に等しかった思われる様な本格的な介護の現実を思い知らされる事を。


三男坊は考えた。戦友を増やすしかない。一時戦線を離脱している長男やその嫁にも再招集令状を送達せざるを得まい。
当然に最前線で戦っている大隊長(三男坊の嫁)からも、近々に支援物資調達の強い要請が来るだろう事も。


K婆ちゃんファミリーの第三次世界大戦は、緊張の度合いを高めていくのだろう。緒戦は近いのだろうか?