国民投票法成立

国民投票法成立 「世界に誇る9条がなくなる!」
「審議は尽くした」と胸を張る与党、「憲政史上に重大な汚点を残す」と批判する野党。
 憲法改正?手続きを定める国民投票法案が十四日、野党議員の抗議と与党議員の
 拍手の中、参院本会議で成立した。


国民投票法成立と日本国憲法9条と直接絡めるから話がややこしくなるのかな。
と言っても、憲法改定のための法律だものね。
安倍政権が憲法9条の改定(改正か改悪かは国民が決めること。)をいの一番に目論んで、
国民投票法を成立させたと思うのはほぼ正解ではあるものの、憲法が国民の意思で改定できないという
現況こそむしろ異常なのではないでしょうか。


日本国の法律や国民としての規範の最高峰にあたる憲法が、
と言うより、公権力の行使を制限する根本規範である憲法が、
時代の変化や人間の価値観の変化に対応できないことこそ異常だと思いませんか。
国民のひとりとしての明文化された権利が増えたことを素直に喜びたいと思います。
しかし政治家の恣意的な利用を避ける監視者としての義務も、増えたと認識しています。


憲法9条改定の前段階に当たる、今回の国民投票法の成立に関して中国辺りから
早速コンプレインが入っていますが、そんなに素晴らしい法文と評価するなら
中国憲法に採り入れれば良いのではないでしょうか。
世界最速で軍事拡張を続ける好戦国にとやかく言われたくは無いですよね。
ハイチ、ナイジェリア、スーダン等の人権侵害国家に、
自国の資源確保のために援助を増やす人命軽視国家に、とやかく言われたくは無いのだ。


私が大好きな憲法の前段と9条がどの様に改定されていくのか、強く見守って生きたいと思います。


私には結婚適齢期の娘と息子がおります。
この子達が生まれる時、この子達が戦火に逢う事が無い様にと神に祈りましたが、
今度は孫達に同じ気持ちを持つのでしょう。
日本国は明らかに戦争のしやすい国になっていくようです。
しかもこのままの政体で行くならば米国追従どころか、米国の言い成り国家になりそうです。
そうならないように私達の出来ることは監視と、政治家の選択です。


今回の国民投票法強行的成立も、米国の憲法9条改訂の強要の中でのことだと思います。
しかし私はそれでも憲法改定の道筋が国民に明らかにされたことの方が、大きいと信じています。
平成の白州次郎はいないのかなぁ・・・


異論・反論是非聞かせて下さい。


追記
ところで、戦後レジュームって何なんだ?? 何故”戦後体制”と素直に言わないの。
学生時代の欧州史の中で、フランス革命のお勉強中に、
古ぼけた教授がテープレコーダーのリフレインじゃあるまいに、
アンシャン・レジューム(旧体制)を繰り返していたな・・・